ライカで桜
ライカで桜を撮る。
いや仕事が忙しくて更新できなかった…。
脱・3日坊主を己の心に掲げて1週間もしないうちに更新が滞るっていうね…。
まぁいいだろう。いいだろう!!この時期に仕事が忙しいのは喜ばしいことだ。
そんな話はさておき、せっかくNoctiluxを買ったわけで。色々なものを撮りたい欲が湧き湧きしてきたので、2月後半に代々木公園に行ってきた。Twitterで代々木公園の河津桜がいい感じという情報を見て、足を運んだ。
当日は曇りでちょっとテンション下がり気味だったが、花の色が良く出るだろうと自分に言い聞かせていた。
いざ代々木公園に着くと人はまばら。コロナ禍だからなのか…。とりあえず河津桜スポットへ向かった。
河津桜が5、6本植っていて、周りに数人カメラを持った人たち。Nikon、Canon、SONY…
みんなミラーレスだったかな。
私もカメラを取り出して写真を撮り始める。
Leica M10+Noctilux 50mm F1.0
全て開放で撮ってみた。というよりノクチは開放で撮りたくなる。本当になる。Nikonの105mm F1.4もそうだったが、良いレンズは開放で撮りたくなる。
絞ればキリッとしまり線も細く描かれるが、開放で撮ることでそのレンズの性格が顕著になるからだと思う。
当然レンズによって使っているガラス素材が違い、構成も違う。同じ焦点距離、F値でもメーカーによって違いが出てくる。それらの違いを最も感じられるのは開放で、良さ悪さを感じ取れると思っている。
だから私は新しいレンズを手にするとまずは開放で撮りまくる。そうしてレンズの性格を知ってから絞ったりする。
話が逸れてしまったが、上の写真は全て撮って出し。現像が最近だるくなってしまった。
だってライカは何もしなくてもいい画を吐き出すんだもの。
せっかくだから何枚か現像した。
早咲きの河津桜は染井吉野よりも色が濃いらしい。鮮やかなピンクがなんとも撮影意欲をそそる。
最短撮影距離1.0m
Noctiluxの最短撮影距離は1.0m。
被写体が1.0mよりも手前にあるとピントが合わない。ライカで寄りたい人いるの?みたいな声も見かけるが、なんでもライカで撮りたくなってしまう私のような人もいるのでやっぱり寄りたい。ということで接写リングを導入した。
Noctilux 開放
Noctilux f5.6
Leica M10+Noctilux 50mm F1.0
ノクチ開放で接写するとピントもどこにあっているかもわからないほどにボケてしまうので、多少絞らないといけないな。ノクチで接写する人なんてそうそういないだろうけど。
もう3月だ。あと2.3週間もすれば日本各地で本格的に桜が見頃を迎えるだろう。新しいレンズもお迎えしたので楽しみが増える。
このコロナ禍で外出が中々出来ないが、小さな楽しみを糧に仕事を頑張っていこうと思うぞ。
新しいレンズの紹介と写真は今度アップしよう。
ライカレンズその2.
ライカレンズその2.ということで。
Elmar 9cm F4
ヤフオクで一万円以下で落札したElmar 9cm F4。
Leica M10+Elmar 9cm F4
このレンズの出番は少なく終わってしまった。オールドレンズ特有の柔らかな写りの中に芯のある描写をしてくれるレンズ。ギミックがしっかりしており、ピントリングを無限遠に合わせてストッパーを解除してあげないと沈胴できない。不意に沈胴してしまわないように配慮された面白いレンズになっている。
開放はやはり甘いが、一段絞るだけで芯のある画をはき出す。
Leica M10+Elmar 9cm F4/開放
しかしオールドレンズ の柔らかさと相まって優しい雰囲気にしてくれる。意外とズッシリしているので、Elmar 5cm F3.5を使ったあとだとかなり重く感じた。
リニューアル後のレンズ機構はそのままらしいが、開放からシャープな写りになっていると聞く。
今は手元にないが、残しておけばよかったかなと少し後悔している。フィルムカメラブームによってライカレンズが高騰しているので、落ち着いたらまた買い戻そうと思っている。
Noctilux 50mm F1.0 E60
とうとう手にしてしまったNoctilux。
Summicronを使っているときはスナップに明るさは求めないぜ!F2でしゅーぶん!!とか豪語していた時もあったが、やはり欲は膨れていく。ライカユーザーなら誰でも使ってみたいレンズの上位に君臨するであろう。
Noctilux 50mm F1.0 E60
Summicronの写りに不満があったわけではないが、暗いところで撮りたい時にやはり明るさが欲しくなる。M10の高ISOにのるノイズはフィルムライクでいいのだが、やはりなるべくノイズをのせたくない。候補にSummilux 50mm F1.4も考えたが、せっかく何十万も出して買うなら更に上をいってやろうじゃないかと思った。ならば何故F0.95にしなかったのかというと、試写させてもらった際に綺麗に写りすぎたからだ。シャープに寄せた分、ボケ方はF1.0のほうが綺麗に感じる。
作例を漁ったときE58のNoctiluxの描写が一番自分にハマり、探しまくったが中々見つからず…試写に試写を重ねて第二世代後期(第三世代前期と呼ぶ人もいる)のE60に決めた。
しかし今までのライカレンズに比べてまぁデカイ。そして重い。存在感を消して他に意識させないようにスナップをするライカにしては存在感ありまくりのレンズだ。
写りの方は開放は正直甘いが、甘い中に芯のある描写だ。フリンジは尋常じゃない。めっちゃ出る。しかし一段でも絞ればパキッと写る。
素晴らしい。
Leica M10+Noctilux 50mm F1.0/全て開放
晴れの昼間で開放なんてまぁトぶわトぶわで真っ白になる。M10の最高SSが1/4000のせいもあるが、昼間はNDフィルター必須だ。E60のNDフィルターなんて探しても中々ないけど…。
そうそう、中々ないといえばこいつのフード。商品番号が12544なんだけど、これがまた探しても見つからない…ヤフオクでやっと1つ見つけたものが約43,000円、マップカメラ、新宿キタムラでも約40,000円…え?フードよんまんえん?え??ってなる…
いやレンズ買えるじゃん…ってなって未だに買えないでいる。
ライカはお金かかるって知ってたけどフードで40,000円とかほんと、ファーwwwってなる。
お金持ちしか使っちゃいけないカメラなんだな、ライカ。お金ないけど欲しいライカ。がんばって仕事しなきゃ…
色んな意味でクセのあるレンズだが、勉強になった事がある。
『高いレンズを買ったところでいい写真が撮れるわけではない。』
さ、これから仕事も写真も頑張るぞ。
ライカレンズその1.
Elmar 5cm F3.5
初めて買ったライカレンズはElmar 5cm F3.5だ。バルナックライカIIIfと一緒に購入した。
マウントはライカスクリューマウント。Lマウントとも呼ばれている。エルマーは年代により使われているレンズガラスやコーティング、鏡筒に使われる素材が違ってくる。これらにこだわりだしたらキリがないほど奥が深いレンズだ。
ちなみに私のエルマーは赤エルマーのダイヤマークである。ちょっと高かったよ…泣
Elmar 5cm F3.5
バルナックライカに装着した際の佇まいには息を呑む。ただそこに凛と、存在感はないのにズッシリと構えている。
その姿で何十年も前に世界中の人々と色んな景色を映し撮ってきたと思うとロマンを感じざるを得ない。
M型ボディに装着したい場合はマウントアダプターを噛ませる必要がある。
Leica M10+Elmar 5cm F3.5
M10とエルマーの組み合わせ。ブラックボディにシルバーのレンズ、最高にクール。異論は認める。
F値3.5?暗くない?1.8はほしくない?絞り環まわしにくくない?
んなもんどうでもいいんですよ。エルマーに明るさを求めてはいけない。近代レンズのようにボケを求めてはいけない。撮ったあとに背面モニターに映る写真を見てみなさいと。開放もしっかりしとる。絞ればバッチリ文句なし。
カラーよりモノクローム。フィルムもデジタルもどっちもこい。個人的にはフィルムの方が好き。
Elmar 5cm F3.5/カフェにて
上3枚は絞り開放
実家近くの高架線から。f8まで絞った
このレンズは沈胴、縮めることのできるレンズだが、M10に装着して沈胴してしまうとセンサーを傷つける恐れがあるので気をつけたいところ。
Summicron 50mm F2 4th
次なるレンズはSummicron 50mm F2の第4世代だ。M10を購入してすぐにズミクロンをお迎えした。現代のライカレンズを使うなら何か?と考えたところ、王道のズミクロンにしようと思った。エルマーと同じ50mmだが、それぞれ写りが違うし、何よりレンズが違えば写りも違う、これで良いのだ。
Leica M10+Summicron 50mm F2
写りは現代レンズよろしく開放からシャープに写る。開放F2という無理のない設計か、どのF値でもしっかり写る。NIKKOR 105mm f1.4開放時のような幻想的なボケはないが、世界を忠実に写し込む。正確に、誇張することなくそのまま写す。その時の空気感をも同時に写真に落とし込む荒技を平然とやってのける。そこに痺れる憧r
じっくり腰を据えて撮ることも、スナップで気軽に撮るのにもいいレンズだ。
Leica M10+Summicron 50mm F2/開放
Leica M10+Summicron 50mm F2/開放
Leica M10+Summicron 50mm F2/f4
Leica M10+Summicron 50mm F2/f4
今回はPart1ということで他のレンズは次の記事で紹介していく。
はじめてのフィルム
初めて買ったフィルムカメラは。
デジタルカメラを触っているうちにフィルムカメラも気になりだし、色々調べるうちに二眼レフが欲しくなった。
二眼レフは様々なメーカーから発売されており、二眼レフ全盛の頃にはカメラの名前の頭文字がA〜Zまで全て揃う、とまで言われていたそうだ。
そんな中で私が手にしたのはRolleiflex 2.8Aである。シリアルナンバーを調べるに、1949〜1950年に発売されたRolleiflex 2.8Aの中でも前期型と呼ばれるものに該当する。
Rolleiflex 2.8A
レンズはopton tessar。当時のRolleiflex 2.8Aには2種類のレンズが搭載されたモデルがある。
複雑な経緯があるのだが、簡単に言うと第二次世界大戦後に東西に分かれたカールツァイスの東ドイツ産か西ドイツ産か、という話である。
ちなみにopton tessarは西ドイツ産。
この二眼レフの特徴は一般的な一眼レフなどのカメラと違い、上から覗いて写真撮る、ということである。一眼レフやレンジファインダーカメラは眼前にカメラを持ち上げ、目の前にあるファインダーを覗いてシャッターをきるアイレベルファインダーと呼ばれるものが一般的だが、二眼レフに関してはカメラを持ち、顔を下に向け、上段に付いているビューレンズが捉えた映像をスクリーンに投影したものを確認しながらシャッターをきる。
ディズニーシーにて
ウェストレベルファインダーと呼ばれるファインダーだ。このスクリーンに映し出される画を見て毎回ため息をつく。
美しすぎる…。
現実世界を忠実に映しているが、更に美化されたような。世界のあるがままを深く捉えているように感じる。
むしろテイクレンズで撮った写真よりもこちらの方が綺麗なんじゃないかと思う時も多々ある。
このスクリーンに映し出される画を見ているだけでお酒が飲める。いやまじ。おつまみなんかいらない。
二眼レフの注意点。
二眼レフのスクリーンに投影される画は左右逆転しているので注意が必要だ。スクリーンを見てもっと左側にずらしたいと思った時は、カメラを右に振らなければならない。これが中々慣れない。二眼レフだけで写真を撮りまくっている人ならまだしも、一眼レフやレンジファインダーと併用していると必ず間違える。
脳みそが混乱してアワアワしちゃう。
更には二眼レフは見ての通りレンズが上下2つ付いている。上段は先程の美しいスクリーンに映し出す為の、所謂ビューレンズ。下段はフィルムに光を焼き付ける為のテイクレンズである。
これにより遠景は問題ないが、近景はパララックスが生じる。ビューレンズとテイクレンズは物理的に付いている位置が違う為、スクリーンで確認した画とフィルムの画に若干の差が生じる。これを考えながら撮るのがまた難しい。
だがしかし、この左右逆転やパララックスなど、不便なところがまた楽しい。ワタワタしながらアレコレ考えながら撮るのが楽しい。
なんかもうスクリーンを覗くだけで全部どうでもよくなっちゃう。シャッターきらないでもスクリーン見てるだけで最高なんだもん。
とにかく最高二眼レフ。
そういうわけで手にしたRolleiflex 2.8A。
今から70年ほど前のカメラだが、多少の不具合はありながらも現役で付き合っている。
もし、この記事を読んで興味がわいたなら、安いものでもいいので二眼レフを買って、是非、この美しく煩わしい世界を味わっていただきたいものだ。
最後は二眼レフで撮った写真で締めたいと思う。
二眼レフで撮った写真たち。
初投稿
デジタルライカを買った話。
以前からライカに興味はあったが、カメラマンの黒田明臣さんでおなじみのXICO(ヒーコ)のLeica Qの記事を読み、私の購入意欲が爆上がりした。
『なんかもう凄い欲しい!なんだろう、欲しい!!』
衝動が抑えきれなくなり、Leica Qについての情報や記事を漁りまくった。当分は霞を食う生活をする覚悟をし、購入を決めた。
そしてやっとの思いで手に入れた憧れのLeica Q。
『うひょー!!これがライカ!!スナップ撮りまくるぜー!!』
と、浮かれたのもつかの間。数ヶ月使って思った、何かコレジャナイ感。なんだろう、何か違う。
いや、すごくいいんだ。いいんだけど…
今までD750に105mm F1.4をつけて常用していたからか、中望遠の距離、圧縮効果、ボケに慣れていたせいかわからないが、違和感を覚え始めた。
スナップサブ機として買ったにもかかわらず、何か自分の中で納得のいかない気持ちがあった。
デジタルライカM型を買う。
そうしてもやもやした気持ちの中、ライカM型に気持ちはシフトしていった。
やっぱりライカはM型だろう!と。
M型を探すうちに、候補に上がったのはM-E、M8、M9だった。CCDの艶やかかつ瑞々しい色ノリに惚れてしまったからだ。
さっそく実機を触りにカメラ屋さんに赴いた。そこでM10を触ってしまった。これが良くなかった。
『なんだコレ…』
バルナックライカを使っていたこともあり、手が小さい私には握りやすく、ボディの薄さに魅了されてしまった。更には色ノリがM9を思わせるコッテリ感。
『欲しい欲しい欲しい!!』
新品で100万は中々手が出せなかったので、インターネットで中古のM10をポチった。
えいっ
って。
コンニチワLeica M10チャン!
届いたボディに胸を躍らせながらそのままレンズを買いに行った。
レンズは50mmのズミクロンと決めていた。
購入してすぐにM10に装着し、帰り道を撮り歩いた。
ファーストショット/Leica M10+summicron 50mm
マニュアルが楽しい。本当に楽しい。AFでは経験できなかった自分で撮っている感じ。
更にはjpegで自分好みの画作りをしてくれる。なんだよ最高かよ。特にアンダー寄りの写真が好きな私にとって、適正露出より一段ほど暗くしたときの写真がモロにヒットした。
そしてLeica M10を手にして今年で丸2年が経った。ここに三日坊主のブログ開設を宣言する。
これからの更新は過去に撮った、その日に撮った写真をアップするブログとする。