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はじめてのフィルム

初めて買ったフィルムカメラは。

 デジタルカメラを触っているうちにフィルムカメラも気になりだし、色々調べるうちに二眼レフが欲しくなった。

二眼レフは様々なメーカーから発売されており、二眼レフ全盛の頃にはカメラの名前の頭文字がA〜Zまで全て揃う、とまで言われていたそうだ。

 

 そんな中で私が手にしたのはRolleiflex 2.8Aである。シリアルナンバーを調べるに、1949〜1950年に発売されたRolleiflex 2.8Aの中でも前期型と呼ばれるものに該当する。

 

f:id:Re_Qoo:20210221203308j:imageRolleiflex 2.8A

 

 レンズはopton tessar。当時のRolleiflex 2.8Aには2種類のレンズが搭載されたモデルがある。

複雑な経緯があるのだが、簡単に言うと第二次世界大戦後に東西に分かれたカールツァイス東ドイツ産か西ドイツ産か、という話である。

ちなみにopton tessarは西ドイツ産。

 

 この二眼レフの特徴は一般的な一眼レフなどのカメラと違い、上から覗いて写真撮る、ということである。一眼レフやレンジファインダーカメラは眼前にカメラを持ち上げ、目の前にあるファインダーを覗いてシャッターをきるアイレベルファインダーと呼ばれるものが一般的だが、二眼レフに関してはカメラを持ち、顔を下に向け、上段に付いているビューレンズが捉えた映像をスクリーンに投影したものを確認しながらシャッターをきる。

 

f:id:Re_Qoo:20210221203911j:imageディズニーシーにて

 

 ウェストレベルファインダーと呼ばれるファインダーだ。このスクリーンに映し出される画を見て毎回ため息をつく。

美しすぎる…。

現実世界を忠実に映しているが、更に美化されたような。世界のあるがままを深く捉えているように感じる。

むしろテイクレンズで撮った写真よりもこちらの方が綺麗なんじゃないかと思う時も多々ある。

このスクリーンに映し出される画を見ているだけでお酒が飲める。いやまじ。おつまみなんかいらない。

 

 

二眼レフの注意点。

 

 二眼レフのスクリーンに投影される画は左右逆転しているので注意が必要だ。スクリーンを見てもっと左側にずらしたいと思った時は、カメラを右に振らなければならない。これが中々慣れない。二眼レフだけで写真を撮りまくっている人ならまだしも、一眼レフやレンジファインダーと併用していると必ず間違える。

脳みそが混乱してアワアワしちゃう。

更には二眼レフは見ての通りレンズが上下2つ付いている。上段は先程の美しいスクリーンに映し出す為の、所謂ビューレンズ。下段はフィルムに光を焼き付ける為のテイクレンズである。

これにより遠景は問題ないが、近景はパララックスが生じる。ビューレンズとテイクレンズは物理的に付いている位置が違う為、スクリーンで確認した画とフィルムの画に若干の差が生じる。これを考えながら撮るのがまた難しい。

 

だがしかし、この左右逆転やパララックスなど、不便なところがまた楽しい。ワタワタしながらアレコレ考えながら撮るのが楽しい。

なんかもうスクリーンを覗くだけで全部どうでもよくなっちゃう。シャッターきらないでもスクリーン見てるだけで最高なんだもん。

 

 

とにかく最高二眼レフ

 

 そういうわけで手にしたRolleiflex 2.8A。

今から70年ほど前のカメラだが、多少の不具合はありながらも現役で付き合っている。

もし、この記事を読んで興味がわいたなら、安いものでもいいので二眼レフを買って、是非、この美しく煩わしい世界を味わっていただきたいものだ。

 最後は二眼レフで撮った写真で締めたいと思う。

 

 

二眼レフで撮った写真たち。

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